マニキュアの正しい捨て方とは?捨て時の目安|蓋が開かない時の対処も
「古いマニキュアの捨て方がわからない」
「水道に流すのはNGな気がするけど、正しい捨て方ってなに?」
とお悩みの方へ。
マニキュアは時間が経つと、ドロドロになったり分離したりして“捨て時”を迎えます。
しかし捨て方がよくわからず、気づけば何か月も放置している……という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ネイルのプロとしてマニキュアの正しい捨て方をご紹介します。
簡単な捨て方やマニキュアを捨てるタイミング、古いマニキュアの活用法も合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
マニキュアの捨て方でNGなのは「水道に流すこと」
マニキュアの捨て方でもっともNGなのは、そのまま水道に流すことです。
マニキュアの中身がたっぷり残っているほど「流して捨ててしまおうかな」と思いがちですが、絶対にやってはいけません。
マニキュアは水に溶けないので、水道に流すと固まってしまいます。
そして何よりも下水を汚してしまうので、避けなければいけません。
またマニキュアとセットで使うリムーバー(除光液)は危険物を含んでいるので、マニキュアと同様に下水に流してはいけません。
マニキュアの捨て方として、中身とボトル、蓋は別々に処分していきます。
次で簡単な方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【ネイリストおすすめ】マニキュアの捨て方
マニキュアの捨て方について、順番に解説します。
マニキュアの蓋が開かない時の対処法
マニキュアを捨てるには中身を出す必要があります。
しかし何か月も放置したマニキュアは、蓋すら開かない!という状況になってしまう人も多いものです。
まずは蓋が開かない時の対処法からご紹介します。
マニキュアの蓋が開かない原因は、キャップとボトルがかみ合っている部分にポリッシュが溜まって固まることが原因です。
マニキュアの蓋が開かない時、試していただきたい方法は以下の2つです。
- 温める
- マニキュアの溝部分にリムーバーを差し込む
マニキュアは温めると軟らかくなり、蓋が開きやすくなります。
ボトル全体をお湯につけるのではなく、コップにお湯をためて、キャップ部分のみを温めるようにしてください。
あまり高温だと蓋が熱に耐えきれず、変形する恐れがあります。
目安としては40度程度で、最高でも60度を超えないように注意してください。
別の方法として、マニキュアの蓋の溝部分にリムーバーを差し込みます。
綿棒やコットンなどにリムーバーを染み込ませ、溝部分に押し当ててリムーバーを入れていきましょう。
爪楊枝などで溝の奥までリムーバーが入るようアプローチしてからしばらく放置すると、蓋が開きやすくなります。
マニキュアの捨て方
マニキュアの蓋が開いたら、中身を捨てる工程に入ります。
捨て方は以下の通り2つの工程でOKです。
- マニキュアの中身を新聞紙やチラシなどに出す
- 空になったボトルと蓋を分類して捨てる
マニキュアの蓋が開いたら、残っている中身をチラシなどに出しましょう。
ドロドロになっているマニキュアはすぐ出てこないので、ボトルを傾けて振るなどして、ボトルの中のポリッシュが出てこなくなるまで続けます。
ポリッシュを出したチラシや新聞紙は簡単に丸めてゴミ箱に捨て、可燃ごみとして出せばOKです。
最後に空になったボトルと蓋の処分です。
まずボトルはガラス製であることが多いので、各自治体のルールに従って処分しましょう。
キャップは基本的に可燃ごみで捨てて構いませんが、自治体によって細かくルールが異なるので、あらかじめホームページなどで確認しておけば完璧です。
マニキュアの捨て方のポイントは、上記の通り中身は可燃ごみとして出すこと、容器は分別して捨てることの2つです。
古いマニキュアの活用法
古いマニキュアを捨てるのがどうしても面倒!という方は、ここでご紹介するDIYに活用するといいでしょう。
再利用して古いマニキュアの液を全部利用できれば、中身を捨てるという工程をスキップできます。
またネイルとして活用したいなら、マニキュア用の薄め液をボトルに入れて粘度をゆるくしましょう。
他のポリッシュと混ぜて自分色を作ってみるのも楽しくておすすめです。
混ぜる時はしっかり振れば、違うマニキュア同士も混ざります。
「マニキュアは混ぜて大丈夫なの?」と心配になりますが、他のメーカー同士であってもポリッシュを混ぜて分離したり変質したりすることは基本的にありません。
ナチュラルフィールドサプライで販売している「リポリッシュ」は、ポリッシュの原液から作られた薄め液です。
スポイトタイプと点眼タイプの2種類をご用意しておりますので、薄め液をお探しの方はぜひ試してみてください。
もう捨てようとしていたネイルですから、いろいろと遊んで楽しんでみるのがおすすめです。
古いマニキュアは爪以外にも活用できます。
以下の4つのアイデアをご紹介しますので、活用できそうなものがあればぜひ試してみてください。
重たい質感を生かし油絵風ネイルに使う
ドロドロに固まり始めたマニキュアの重たい質感は、油絵風ネイルにピッタリです。
油絵風ネイルはベースカラーを塗った上から、好きな色のジェルやマニキュアをポンポンと重ねて作っていきます。
不規則な模様が重なったデザインなので、古くなったマニキュアと相性がいいでしょう。
透明マニキュアなら撥水加工に使える
トップコートなど透明なマニキュアなら、ラベルの撥水加工として活用できます。
水性ペンや油性ペンで書いた文字の上にマニキュアを重ねると、撥水加工やこすれ防止として役に立ちます。
特にキッチンや水回り、子どもの持ち物などは文字を書いてもすぐに消えてしまうことがあります。
捨て方に悩んでいるマニキュアが透明タイプなら、ぜひ試してみてください。
布ものやロープのほつれ防止になる
洗濯しても落ちないマニキュアは、ストッキングや服、靴紐のほつれ防止としても活躍します。
たとえばストッキングに少しだけ穴が開いた場合、その部分にマニキュアを塗ればそれ以上伝線しないように防いでくれます。
これは透明なマニキュア以外にも、ベージュ系などストッキングと同化する色のマニキュアがおすすめです。
またスニーカーの靴紐は、何度も通し直していると毛先がほつれて穴に通しにくくなります。
そんな時に古いマニキュアをほつれ部分に塗ると固く補強されるので、穴に通しやすくなるのです。
そのほか、シャツに縫い付けたボタンの裏側(シャツと接している部分)にマニキュアを塗るとボタン外れ防止にもなります。
スプレー缶の底に塗るとサビ止めになる
ヘアスプレーなどの缶は、お風呂などの水回りに置いているとサビてしまうことがあります。
そんな時、古いマニキュアをスプレー缶の底全体に塗っておけばサビを防ぐことができるのでおすすめです。
スプレー缶の底全体に塗るとなると、マニキュアもある程度の量が必要となります。
古くなったマニキュアの大量消費としてもおすすめの方法です。
今回ご紹介したように、古くなったマニキュアは爪に塗る以外にもたくさん活用法があります。
「マニキュアの処分が面倒!なんとかして使い切りたい」という方は、ぜひ参考になさってくださいね。
マニキュアは何年使えるの?“捨て時”の目安
目に見えて劣化していないマニキュアは、「まだ使えるのかな?」と判断に悩むものです。
ここでは、マニキュアの使用期限や捨てる時のタイミングについてご紹介いたします。
マニキュアは分離が始まる「1年」が目安
マニキュアの使用期限の1つの目安は1年です。
マニキュアは分離すると上が透明になり、下の方が不透明になります。
顔料や品質の違いもあるので、分離する時期は色やラメの有無、メーカーによっても変わりますが、1年前後が平均です。
未開封の状態であれば約2~3年が寿命といわれていますが、多くのマニキュアは1年程度が目安と考えた方がよいでしょう。
開封後1年以内でもマニキュアが固まったら捨て時
マニキュアを開封して1年経っていなくても、中のマニキュアが固まったら寿命を迎えているので捨て時と判断できます。
「少しドロドロしてきたかな?」という程度の状態なら、マニキュアの薄め液を少し足すことで多少は復活するでしょう。
お気に入りのマニキュアで「まだ捨てたくない!」という方は、ぜひ試してみてください。
開封したマニキュアを長持ちさせるコツ
マニキュアは一度開封すると劣化が早まりますが、ボトルの蓋をしっかり締めることで長持ちさせることができます。
マニキュアを使った後は、しっかりとボトルの首部分に残ったポリッシュをリムーバーでふき取り、蓋がきちんと締まるようにしておきましょう。
ボトルの首部分にポリッシュが付いたまま締めるとすき間ができてしまいます。
その結果マニキュアの中の溶剤が揮発して、ドロドロになってしまうのです。
まとめ
マニキュアの捨て方について、NGな方法と正しい手順、マニキュアの寿命や捨てる時の目安をご紹介しました。
この記事をまとめます。
- マニキュアの捨て方は、中身や蓋は燃えるゴミ・ボトルはガラスとして分別して行う
- マニキュアを水道に流すと中で固まったり下水を汚染したりするのでNG
- マニキュアは分離したりドロドロした状態になったりすると捨て時である
マニキュアはかわいい色やデザインが多く、ついたくさん集めてしまいます。
もうジェルしか使っていない・もう使っていないマニキュアが溜まっている、という方は、ぜひこの記事を参考にして正しく処分してくださいね。
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