自宅ネイルサロンを開業するには?| 持っておくと良いネイルの資格
- これまで趣味にしていたジェルネイルを人にもやってあげたい
- 今はネイルサロンで働いているけど、結婚・育児をしたら時間をうまく使える働き方をしてみたい
上記のような方が、よく選ばれる選択肢の1つが、自宅ネイルサロンの開業です。
そこで今回の記事では、自宅ネイルサロンの開業を志す方に知っておいてもらいたいことをお伝えしていきます。
自宅ネイルサロン開業のメリットとデメリット
まずは以下で、自宅ネイルサロン開業のメリットとデメリットについて、簡単に説明していきましょう。
自宅ネイルサロン開業の3つのメリット
自宅ネイルサロンの開業には、様々なメリットがあります。
- 好きな曜日・好きな時間に営業できる
- 自宅の一角をサロンとして活用するのでサロンのための家賃が不要
- お客様との距離感を近く感じる
特に時間を有効に使えるメリットは大きく、基本的に主婦業や育児を優先されている方や、平日はOLとして働く方の副業として、自宅ネイルサロンの開業は適しています。
「趣味のジェルネイルを趣味で終わらせたくない、もっと色んな方にジェルネイルをしてあげたい!」というようなシンプルな望みを叶える、1番の近道だとも言えるでしょう。
自宅ネイルサロン開業の2つのデメリット
自宅ネイルサロン開業には自由に働ける大きなメリットがある一方で、考慮しなくてはいけないデメリットも、大きく分けて2つあります。
- 知らない方を家に入れるので100%安全ではない
- 集客が難しい
上記2つのデメリットは、どちらもかなり難しい問題です。
「知らない方を家に入れても平気」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり自分のプライバシーはしっかり守らなくては危ないです。
お客様を自宅ネイルサロンに招く際は、貴重品や個人情報の記載されたものを、目に付くところに置いておかないようにしましょう。
サロン情報を非公開にして、知人からの紹介のみにする方法もありますが、それでも100%安全とは言い切れません。
もしもの事があった時にどう対応をすればいいのか考え、ご家族がいるなら共有しておきましょう。
また、個人でのネイルサロン開業は、集客が難しいことも覚悟しなくてはいけません。
「有名なネイルサロンで働いていた」などの確かな実績がない限り、いきなり大人気の自宅ネイルサロンにするのは難しいでしょう。
個人では大きく広告をかけられないでしょうから、まずは丁寧な接客・施術を心がけたり、SNSをうまく活用したりして、地道にファンを増やしていくことをオススメします。
自宅ネイルサロンを開業する前に確認すべきこと
実は、一般賃貸住宅(賃貸マンションなど)の場合、ネイルサロンのように店舗として利用することが禁止になっているケースが多いです。
それを無視して勝手に自宅ネイルサロンを開業してしまうと、もちろんトラブルになりますので、必ず事前に賃貸マンションのオーナー様に、ネイルサロンを開きたい旨を相談し、許可を得てください。
(分譲マンションの場合も、管理組合様などに相談することを推奨します。)
また、自宅ネイルサロンで収入を得るつもりなら、済ませておいたほうがいい手続きがあります。
それが、税務署への「個人事業の開業届け出」です。
個人事業の開業届け出を提出した場合、確定申告が必要になり面倒だと思われがちですが、最大65万円の控除を受けることができたり、家族への給与支払いが経費として申告できるなど、経営上のメリットがいくつかあります。
また、しっかりと届け出を行うことで、「これから自宅ネイルサロンを始めるんだ」という自覚がより強く芽生え、自宅ネイリストとしての仕事のモチベーションアップに繋がるかもしれません。
自宅ネイルサロンを開業するなら取得した方がいい資格
自宅ネイルサロンを開くために、というよりもネイリストになるために、資格は必須ではありません。
しかし、ジェルネイルを普段から楽しまれている方は、もちろん高い技術を求められますし、その技術がないと判断されれば、お客様の足は遠のいてしまいます。
ですので必須ではないものの、自らのスキルを上げるために、そして自宅ネイルサロンの信用度を上げるために、ネイル検定を受験して資格を取得することは大変有効です。
スクールに通っていない方でも挑戦しやすく、自宅ネイルサロンを開業するなら取得しておくとよい資格には、次のようなものがあります。
- JNAジェルネイル技能検定試験 初級
- JNECネイリスト技能検定試験 3級
- I-NAIL-A(INA)ジェルネイル技能検定試験 3級
【1】JNAジェルネイル技能検定試験 初級
JNAジェルネイル技能検定試験(初級)は、ネイルケアの基本と、ジェルネイルの基礎知識を学んだことを示す検定です。
“ジェルネイル技能検定”とはありますが、初級の実技試験ではポリッシュの技術も試されます。
※筆記試験もあります。
⇒ JNAジェルネイル技能検定試験について詳しく知りたい方はコチラ
※「JNAジェルネイル技能検定試験とは?」のコラムへリンクします。
【2】JNECネイリスト技能検定試験 3級
JNECネイリスト技能検定試験(3級)は、ネイルケア・ネイルアートの基本をマスターしていることを示す検定です。
プッシャーやニッパーの使い方など、合格のためにはしっかりと練習を積む必要があります。
※筆記試験もあります。
⇒ JNECネイリスト技能検定試験について詳しく知りたい方はコチラ
※「JNECネイリスト技能検定試験とは?」のコラムへリンクします。
【3】I-NAIL-A(INA)ジェルネイル技能検定試験 3級
I-NAIL-Aジェルネイル技能検定試験(3級)では、ネイル技術を行うために必要な消毒衛生、爪や皮膚を含む人体の仕組みと病気、技術テクニックに関わる知識に関する筆記試験が行われます。
そしてジェルネイルの基本技術(クリアコーティング・マット赤コーティング)が実技で試されます。
⇒ I-NAIL-A(INA)ジェルネイル技能検定試験について詳しく知りたい方はコチラ
※「I-NAIL-A(INA)検定試験とは?」のコラムへリンクします。
ここで登場した3種類の資格は、どれも基本的なネイルの資格です。
自宅ネイルサロンのアピールポイントにはなりにくい(サロンに来られる方は、資格は当然持っているだろうとお考えの方が多いです)のですが、自分の技術を客観的に確かめるためにも、無資格よりはずっといいと思います。
また、それぞれのネイル資格には、さらに上級の資格もあるため、自宅ネイルサロンを開きながら経験を積み、サロンのアピールポイントになってくるような難関資格を目指してみることもオススメです。
まとめ
以上、自宅ネイルサロン開業のメリット・デメリット、開業するなら知っておきたいポイント、まずは挑戦しておきたいネイル検定についてお伝えしました。
ただ、自宅ネイルサロンに限ったことではなく、ネイリストとして活躍するためには”資格がすべて”という訳ではありません。
丁寧な接客などジェルネイル技術以外の要素も、お客様の満足度に大きく関わります。そのことを、忘れないようにしましょう。
また、自分の得意なデザインをうまくアピールすることが、自宅ネイルサロンの独自性を上げ、お客様を増やすポイントにもなります。
3D系アートが得意な方はさらにそれを伸ばす、イラスト系アートが得意な方はさらにそれを伸ばす、というように工夫をされてみてはいかがでしょうか。