ネイリストのやりがい&大変なことを聞いてみた!リアルな仕事内容も紹介
「ネイリストになりたいけど、大変なことも多そう。実際のところどうなの?」
そんな疑問にお答えすべく、今回は「ネイリストのやりがいとは?」というテーマで、現役ネイリストの方々にお話をうかがいました。
ネイリストのリアルな本音や体験談、具体的な仕事内容などをご紹介します。
「ネイリストになりたいけど、不安な気持ちもある」人は少なくない
ネイリストになりたいと思っている21歳です。
昔からセルフネイルや友達にネイルをしてあげたりすることが好きで、漠然と「ネイリストになりたい」という思いが湧いてきています。現在の仕事を辞めて、バイトをしつつスクールに通おうかなと思っています。
そこでネイリストとして現在働いている方、または働いている方に質問させていただきたいのですが、ネイリストという職についてどう感じていますか?
やはりつらいことも多いのでしょうか…?またネイリストになって良かったと思えていますか?
今回のネット調査の結果、「ネイリストになりたいけど、不安な気持ちもある」という若い女性の声が多数見られました。不安な気持ちの要因としては、以下のような理由があるようです。
- 残業が多そう
- 接客が苦手なので不安
- お給料が安そう
- 女社会が不安
- うまくなれるか不安
ネイリストのやりがいとは?現役ネイリストへインタビュー
ネイリストは、どのような瞬間にやりがいを感じるのでしょうか?現場のリアルな声をご紹介します。
やっぱりお客さんに喜んでもらえると嬉しい
お客様に喜んでもらえたり、お客様が仕上がりを見て笑顔になった瞬間は、大きなやりがいを感じられるそうです。お客様の反応やリアクションを直接実感できるのは、接客業であるネイリストならではの醍醐味でしょう。
【ネイリストさんの声】
お客様の中では、その場で「わ~、かわいい」などリアクションや感想を伝えてくださる方もいるので、その瞬間は「やってよかったな」と嬉しい気持ちになります。
またお客様が指名して継続的に通ってくださると、自分の施術が認められたようで自信が持てます。
「この写真通りのデザインにしてください」と注文を受け、イメージ通りにできたときの満足感
お客さまが希望のネイルデザインを持ち込み「この通りに仕上げてください」とおっしゃると、俄然やる気が出て、施術にやりがいを感じるネイリストさんも多いようです。
【ネイリストさんの声】
難しいデザインや複雑なデザインを依頼されると、ネイル自体が大好きなので燃えてしまいます(笑)
イメージ通りにできたときや、お客さんに喜んでもらえたときは、大きな達成感がありますね。
稀に「変わったネイルデザイン」を依頼されると楽しい
「フレンチネイル」や「グラデーションネイル」などは、定番のネイルデザインのため人気も高く、施術する頻度も比較的多めです。
そんな中で稀に変わったネイルデザインを依頼されると、ネイリストの方も新鮮な気持ちで楽しく施術に臨めるそうです。
【ネイリストさんの声】
たまにお客さんから変わったデザインを頼まれるとワクワクします。複雑なネイルアートや、過去には「となりのトトロ」や「リラックマ」のような、キャラネイルを施術する機会もありました。
お客様にその場で写真を見せてもらい作成する場合が多いですが、中には事前にデザインのご要望を伺ってチップを作成し、後日受け取りに来ていただくパターンもあります。
ネイリストのリアルな仕事内容
ネイリストといえば「ネイルの施術をするお仕事」というイメージが一般的ですが、実際にはその他にもやるべき仕事がたくさんあります。
ネイリストのリアルな仕事内容について「施術面」「雑務面」の両面から、ご紹介します。
施術面の仕事内容
爪にネイルを描く作業はもちろん、ネイルケアや整形なども大切な仕事です。「施術面」の仕事について見ていきましょう。
■爪のケア
ネイルを長持ちさせ健康で美しい爪をキープするためには、ネイル前の爪のお手入れがとても重要です。やすりやニッパー等を使って、爪周りをきれいに整えます。
- 爪の形を整えて表面を磨く
- 甘皮のお手入れ
■ネイル
ネイリストの代表的な仕事。ジェルネイルが主流ではありますが、ネイルの施術内容は多岐にわたります。
- ポリッシュ(マニキュア)
- アート
- 長さだし(スカルプ)
- ジェルネイル
- フットネイル
■その他
ネイル施術後に、オプションやサービスでマッサージなどを行うお店も少なくありません。
- 手の保湿ケア(パラフィン+マッサージ)
- オーダーチップ
- 角質とり(足の裏・かかと)
雑務面の仕事内容
ネイリストの仕事は、ネイルの施術だけではありません。1日の流れに沿って、雑務面のお仕事も見ていきましょう。
■開店前(朝)の仕事
- 店内の清掃
- 備品の補充、お手入れ
- 温かいオシボリの補充
■営業中の仕事
- 電話での予約対応
- メール・LINEなどで、お客様へ前日の予約確認
- 売上報告、経費報告
- 棚卸し(在庫確認から消耗品の発注まで)
- スタッフのシフト作成
- 店内のポップやチラシ、ポイントカードなどの作成
- 店内に飾るデザインチップの作成
- 後輩の指導
- SNSなどの更新
施術のスキマ時間うまく活用して、上記のような雑務を効率よくこなします。また新人スタッフは先輩スタッフの技術指導を受けながら、徐々にお客様の施術に入れるようになります。
その他、店内に飾るデザインチップも、季節や流行にあわせて自分たちで作成します。
■閉店後(夜)の仕事
無事その日の営業を終えたあとは、翌日に備えた雑務をこなします。
- 翌日のカルテの準備
- 使い終わったネイル用品の消毒
- 道具の片付け
ネイル用品はお客様の肌や爪に直接触れるものなので、消毒や洗浄をしっかり行います。道具の片付けまですべて終わったら、ようやく1日の作業が完了です。
ネイリストになってよかったこと・大変だったこと
最後に「ネイリストになってよかったこと」「大変だったこと」について、現役ネイリストの方にそれぞれお聞きしました。
よかったこと①「好きなタイミングで、自分のイメージ通りにセルフネイルできる」
いつでも好きなときに、自分好みのネイルデザイン・形状・色味のセルフネイルが施せるのは、ネイリストならではの魅力です。
オーダーではどうしても伝わりきらない絶妙なニュアンスも、セルフであれば必ず希望通りに仕上げられます。
【ネイリストさんの声】
お店で施術してもらうと、どうしてもこちらの意図が伝わりきらないことがある。例えば爪の形を「ラウンドでお願いします」とオーダーしても、自分のイメージと微妙に違う角度になってしまったり……。
セルフであれば、自分の好みに調整できるので安心です。
よかったこと➁「お客様と楽しい時間を過ごせる」
ネイリストはお客様と向き合った状態で、1時間程度の接客を行います。会話を通じてお客様と楽しくコミュニケーションを図ることができます。
特にリピーターのお客様であれば、何度か通っていただくうちに気ごころの知れた関係になることも。ネイルを通じて、いろいろなタイプのお客様と出会えるのは、ネイリストならではの醍醐味と言えるでしょう。
大変なこと①「中には接し方の難しいお客様もいる」
先程「いろいろなお客様と出会えるのはネイリストの醍醐味」を述べましたが、対応に困るお客様がいるのも事実です。
自宅に帰ってから「思ってたのと違う」「こんなはずじゃなかった」と厳しい言葉を電話でを言う、あるいは返金を申し出てくる方も中にはいます。そういった場合には悔しい気持ちを飲み込み、無料で施術のやり直しをすることも。
また自分が先輩の立場であれば、新人スタッフのミスを一緒に謝罪したり、代わりにお直しの施術に入ることも少なくありません。接客業ならではの大変さがあります。
大変なこと➁「他店で施術したネイルオフの作業が大変」
ネイルのデザインや溶剤によっては、通常よりネイルオフに時間がかかることもあります。お客様にまったく罪はありませんが、オフにすごく手間取る施術は、ネイリストにとっての負担も大きいようです。
【ネイリストさんの声】
実際、過去にハードジェルに大量のストーンを散りばめたデザインのお客様を接客したとき、オフの作業がものすごく大変でした。
当時は研磨の機械がなかったため、3時間ひたすらやすりで爪を削り続けました(笑)
大変なこと③「新人時代は下積み期間もある」
ネイルサロンに就職しても、すぐにお客様に施術できるわけではありません。
まずはアシスタントとして先輩スタッフの補助を行いながら、徐々にネイルの技術を磨いていきます。また店舗によっては「Jrネイリスト」として、通常よりも低価格で施術を行う場合もあります。
新人時代は楽しい事ばかりではないかもしれませんが、ベテランのネイリストを目指して日々努力することが重要です。
まとめ
今回は現役ネイリストへのインタビューをもとに、「ネイリストのやりがい」というテーマでお話しました。
仕事柄、常に楽しい事ばかりではありませんが、その分たくさんの魅力ややりがいを見出せる仕事であることが、今回の調査から伝わってきました。
これからネイリストを目指したい方、ネイリストという職業が気になっている方にとって、本記事が少しでも夢の後押しになれば幸いです。