第7話 日本初のアクチベーターとネイルフィラーは世界―を目指した。
NFS製品物語
15年ほど前、日本初のアクチベーターとネイルフィラーは、弊社の小さな研究室で試行錯誤しながら生まれました。
その当時日本製は全く無くすべて輸入品でした。特にアクチベーターは溶剤等危険物であることから、正式輸入は難しく、国内での製造が急務でした。
その当時一番よく売れていた製品がNail Tekのアクチベーターでした。
早速ネイリストの皆さんから情報を集めどの部分が良いのか、またどの部分が悪いのかを調査して開発が始まりました。
そして二つの性能にターゲットを合わせNail Tekを超えるものを作ろうとしました。
硬化熱を抑えることに特化したアクチベーター
目指した性能は、どこよりも早くグルー(あるいはレジン)を硬化させること、そしてどこの製品よりも硬化熱を抑えることでした。
この二つの課題は相反するもので、通常早く硬化すると、比例して硬化熱は高くなります。
そこで硬化熱のことは後回しにして、まず早く硬化することに注力し、どこの製品よりも早く硬化するアクチベーターを作り上げました。
結果やはり硬化熱は高く、とても我慢出来る状態ではありませんでした。
そこで以前開発したことのある、スカルプチュアネイルの硬化熱を抑える技術をここに採用しました。
ある天然原料を多く添加すると硬化熱を抑えることが出来るということを既に実証済みだったからです。
長年愛され続ける、人体に優しいアクチベーター
天然原料で当然コストは上がります、しかしそれを惜しみなく添加することでこの問題は回避できました。
そしてその当時どこよりも早くグルーを硬化させまた熱を持たないアクチベーターが完成したのでした。
原料コストは高いものですが、輸入品に比べればまだ低コスト仕上げることが出来、また人体に対しても優しいアクチベーターとして、教材をはじめ検定グッズとしても多くのネイリストの方に使っていただき、今も変わらぬ人気商品として販売されています。
美しさと抜群の使用感のネイルフィラー
そしてこのアクチベーターの技術を応用してできた製品がネイルフィラーです。
ネイルフィラーは皆さんご存知のように、グルーと接触すると即座に硬化してアクリル被膜を形成します。
これがネイルリペアやチップオーバーレイに使用されます。
ですから、早く硬化することも必要ですが、出来上がった被膜がクリアーであることも非常に大切な要素になります。
原料であるアクリル樹脂パウダー(PEMA)を歯科材料加工で得た技術を使い24時間じっくり時間をかけて凹凸や角を落としサラサラで、流れ落ちるような球体に加工します。
この球体と滑らかな表面が、透明感と気泡を抱き込まない弊社フィラーの特長です。
開発時のターゲットブランドはアメリカのIBDと韓国のEPOです。
どちらも当時高い評価を得ていましたが、それらを超える商品として、多くのネイリストの先生方から評価をいただき、今ではOEM製品も合わせるとトップセールスを記録するネイル検定の定番製品となりました。