【プロが解説】ジェルネイルアレルギーの原因と症状は?なぜセルフに多いの?
「ジェルネイルアレルギーの原因や症状はどんなものがあるの?」
「セルフネイルはジェルネイルアレルギーになりやすいって本当?」
とお悩みの方へ。
ジェルネイルを楽しんでいたのに、急にアレルギーを発症してしまう方もいらっしゃいます。
その原因は様々ですが、大きな理由は皮膚にジェルや溶剤が付くことで身体に蓄積され、アレルギーに繋がることが考えられます。
この記事ではジェルネイルアレルギーの原因や症状、アレルギーかな?と思った時にすべきことを解説します。
なるべくアレルギーを引き起こさないポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ジェルネイルアレルギーとは?その原因と症状について
ジェルネイルを楽しむうえで知っておきたいジェルネイルアレルギー。
アレルギーを引き起こす成分はいくつかあるのですが、実はその原因は様々で一概に「この成分」とはいえません。
まずはジェルネイルアレルギーについて知っていただきたい、基本的な知識をご紹介します。
ジェルアレルギーを引き起こす原因
ジェルネイルでアレルギーを引き起こすといわれている主な原因について見ていきましょう。
ジェルアレルギーになりやすいジェルネイルの成分
ジェルネイルの場合、HEMAやベンゾフェノン、アクリル酸といった成分がアレルギーを誘発する可能性があると言われています。
またオフ剤で欠かせないリムーバーで含まれているアセトン、こちらもアレルギーを引き起こしてしまう方もおられます。
また、エタノール、こちらはジェルの拭き取り用クリーナーによく配合されています。
ジェルといえばライトが欠かせませんが、UVライトには紫外線が含まれます。
そのため紫外線アレルギーの方は、ジェルネイルと関係なくライトを浴びることでアレルギーを発症する可能性があります。紫外線アレルギーの方は、LEDのみを使ったライトがおすすめです。
このようにアレルギーになりやすいと言われる成分や要因は多々ありますが、必ずしも皆がアレルギーを発症するわけではありません。
アレルギーを引き起こす成分の特定は難しい
一言でジェルネイルといっても使われる成分は多くの種類があります。
ジェルネイルを乗せている時にアレルギー症状が出ても、すぐに「この成分が原因です」と簡単に特定することはできません。
ジェルネイルユーザーの方はすでにご存じですが、施術では主に以下のアイテムを使います。
- 手指の消毒剤(エタノールなど)
- ベースジェル
- カラージェル
- トップ用ジェル
- ジェルクリーナー
ジェルネイルアレルギーかも?と思っても、素人がどの成分で反応が出たか突き止めることは簡単ではありません。
もし原因を調査するとなれば、使用したアイテムをすべてを確認して……と大がかりになってしまいます。
メーカーによって成分もバラバラなので、各アイテムで調査するのはかなり難しいでしょう。
どのようなジェルも絶対安心とはいえない
ジェルネイルアレルギーの方でも楽しめるように、最近ではアレルギーに配慮したジェルも販売されています。
しかし、残念ながらこのようなジェル剤であっても「絶対大丈夫」というわけではありません。
アレルギーに配慮したジェルは、アレルギーの原因になりやすい成分を使わずに開発されています。
かと言って、他の成分でアレルギーを引き起こす可能性もあるので、必ずしも安心はできないのです。
例えば「自分はHEMAにアレルギーを持っている」とわかっているなら、HEMA不使用のジェルだと症状は出ないでしょう。
しかし、そのジェルを使い続けている間に別の成分でアレルギーを引き起こす可能性もあるのです。
ジェルネイルアレルギーのよくある症状
ジェルネイルアレルギーでよくある症状としては、以下が挙げられます。
- かゆみ
- あかみ
- しっしん
症状の出方は個人差があるので、一例として知っておいてください。
アレルギー症状が重い方だと、水ぶくれができてしまう方もいらっしゃいます。
その水ぶくれが潰れて他の部分に飛んで、「飛び火」のような連鎖反応が出ることもあります。
かゆみや痛みが強いなら受診がおすすめ
ジェルネイルアレルギーかな?と思う反応が出て、強いかゆみや痛みを感じるなら皮膚科を受診しましょう。
症状によっては飲み薬や塗り薬を処方されますので、医師の指示に従って治療していきます。
ジェルネイルアレルギーかな?と思った時にすべきこと
ジェルを乗せている時、またはジェルを施術してしばらくしてから「アレルギーかな?」と思ったら、ジェルをすみやかにオフするのが一番おすすめです。
対処法の1つとして手を洗うという方法もあります。
しかしベースやカラー、トップのどのジェルで反応が出ているかは判断できないため、すべてオフするのが一番安全な方法となります。
その後様子を見てみて、前述の通りかゆみや痛みが強くなったらなるべく早く受診しましょう。
ジェルネイルアレルギーにならないために気を付けるポイント
ジェルアレルギーの原因や症状を知って、「ジェルネイルは怖い」と感じた方もいるかもしれません。
ジェルネイルは、パーマをかけたりメイクをしたりといったオシャレと同じで、様々な原料や溶剤を使います。
どうしても体質との相性があるため、どんな施術であってもアレルギーのリスクは伴います。
ここでは、ジェルネイルアレルギーをなるべく発症しないために気を付けるポイントをご紹介します。
ジェルネイルを安全に楽しみたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
セルフネイルはジェルネイルアレルギーを引き起こしやすい
ジェルネイルアレルギーは、サロンでの施術よりもセルフネイルで発症しやすいと言われている症状です。
その理由は、セルフネイルの方がジェルや溶剤が皮膚に接触しやすいことが挙げられます。
アレルギーは、原因となる成分が皮膚に付いて体内に吸収され、蓄積することで発症します。
セルフネイルだと、不慣れだったり利き手でない方で施術したりするので皮膚に付きやすく、はみ出しが多いことでアレルギーを引き起こしやすいのです。
セルフネイラーの方で、アレルギーの知識がない方もいらっしゃいます。
また、トップを塗った後の未硬化ジェルの拭き取りの段階で皮膚にジェルがついてしまうケースも少なくありません。
サロンスタッフはアレルギーの知識やプロとしての技術があるため、セルフネイルよりもはみだしは断然少ないものです。
セルフネイルをするときは、この点も気を付けて楽しみましょう。
皮膚につかないように気を付ける
ジェルネイルアレルギーを防ぐ最大のポイントは、皮膚につかないようにすることです。
爪に成分を吸収する機能はなく、ジェルネイルはもちろんリムーバーやアセトン、マニキュアなどは吸収されません。
爪の周りにある皮膚から吸収されることで、体内に蓄積されていくのです。
ジェルネイルはマニキュアと違い、ライトで硬化するまで簡単に修正できます。
そのため、つい雑に塗ってしまったりはみ出してしまったりというセルフネイラーの方も多いのではないでしょうか。
ジェルネイルを爪に塗布する時は、爪と皮膚の間を髪の毛1本分ほどすき間を開けるようにしましょう。
ジェルネイルは皮膚につかないよう乗せるのが基本です。
セルフネイルに慣れていない人は、髪の毛1本分より広くても構いません。
またジェルを1度にたっぷり乗せるのではなく、少量ずつ数回の重ね塗りで厚みを出していくようにしましょう。
ジェル特有のぷっくり感を出すために1度に大量にジェルを乗せる場合、ジェルが流れてしまい、皮膚についてしまうこともありますので気を付けましょう。
もしはみ出したら速やかにウッドスティックなどで拭き取り、そのまま硬化させないよう気を付けてくださいね。
ジェルを使う時の大前提として、製品の使い方を守ることも大事です。
保管方法や硬化時間などは、製品の指示を守って正しく使いましょう。
手やブラシをしっかり洗う
ジェルネイルを扱った時は、手やブラシをきちんと洗って成分が皮膚についたままにならないよう気を付けましょう。
どんなに取り扱いに気を付けてもジェルネイルは指先に施術するため、知らないうちに手や腕についてしまうことも少なくありません。
放置するとどんどん成分が体に浸透してしまうので、しっかり洗ってジェルが付いたままにならないようにしましょう。
ジェルを乗せるのに使ったブラシも同様です。
ジェルが付いたままだと自然光でジェルが固まってしまいますし、手や腕にうっかりついてしまいます。
使う度にしっかり洗い、清潔に保管してください。
製造社員のために開発した「ねっちゃBOO」
ナチュラルフィールドサプライでは、ジェルネイルを扱った後の手やブラシを洗える「ねっちゃBOO」を販売しています。
使い方は簡単で、ブラシや手に付着したジェルネイルになじませて流水で流すだけです。
「ねっちゃBOO」は手やブラシについたジェルを浮かせて除去するだけでなく、保湿成分の配合によって手の乾燥を防いでくれます。
パサパサになったブラシも乾かせば新品同様の仕上がりになり、週1回のディープクレンジングとしてもおすすめです。
この「ねっちゃBOO」は当初販売目的ではなく、ジェルネイル製造現場で働く方のために開発していました。
ジェルの調色や容器への充填作業の過程でアレルギーを発症しない為に、弊社の社長が「製造スタッフの身体に影響が少ないリムーバーを使ってほしい」と開発したのがこの「ねっちゃBOO」なのです。
アセトンやジェルクリーナーなどが使えないライトや容器のお手入れにも使えるので、1つ持っておくと重宝するアイテムです。
まとめ
ジェルネイルアレルギーについて、考えられる原因と対策、発症を防ぐポイントをご紹介しました。
この記事をまとめます。
- ジェルネイルアレルギーの原因となる成分は多岐に渡り、特定は難しい
- ジェルネイルはパーマ剤やコスメと同じように、どの製品にも相性やアレルギーが存在する
- ジェルネイルアレルギーを防ぐ最大のポイントは皮膚につかないよう気を付けること
アレルギーと聞くと怖いと思ってしまうものですが、どんなものでもアレルギーや相性があります。
今回ご紹介した知識を持っておけば、万が一の時も慌てず正しく対処できるでしょう。