現役ネイリストの服装や髪型、メイク事情まで!仕事着のポイントを聞いてみた
私服通勤のサロンに勤めていると、毎日の洋服選びも大変です。美容を扱う仕事柄、ダサい格好は出来ないものの「服選びがマンネリ化してきている」「オシャレしても汚れちゃうし……」と悩んでいるネイリストさんも多いのでは?
今回は「現役ネイリストの仕事着選び」というテーマで、服装から髪型、メイク、ご自身のネイル事情まで幅広くご紹介します。
【この記事でわかること】
- 現役ネイリストの「服装」「髪型」「メイク」「ネイル」事情
- 現役ネイリストの「服選びのポイントや注意点」
- 現役ネイリストの「私服コーディネート」の事例
ネイリストのサロンでの服装は「私服か制服か」で異なる
ネイリストの仕事着は「私服か制服か」に別れます。どちらかは募集要項に記載されているため、毎日の服装選びが煩わしい方は、制服支給のサロンを選ぶと良いかもしれません。
また私服勤務の店舗であっても、上下の色味に指定があったりエプロンを支給されたりと、制服に近い服装を求められるサロンも多いようです。
【実際のネイリストの声】
私の働いていたサロンは原則「私服勤務」でしたが、お揃いの黒いエプロンが支給されていました。また下は必ず黒のパンツというルールがあったため、よくユニクロで黒のパンツを購入していました。
トップスは特に指定されていませんでしたが、シンプルで動きやすく、汚れても洗いやすいアイテムを中心に選んでいたと思います。また袖丈は季節によって半袖、七分、長袖(施術中は腕まくり)を使い分けていました。
現役ネイリストさんに服装や髪型、メイク事情まで聞いてみた
サロンで勤務する際の「服装」「髪」「メイク」「ネイル」事情を、現役ネイリストの方にお聞きしました。実際の現場では、皆さんどのような格好で仕事に取り組んでいるのでしょうか?
「服装」は動きやすくて汚れても大丈夫な、無地の上下が多い
サロンでの服選びのポイントは「施術の邪魔にならないか」「汚れて大丈夫か」の2つです。
細やかな手作業が必要な仕事なので、トップスは袖元がダルダルにならないよう腕まくりしやすい、もしくは7部袖等の物を選ぶと良いでしょう。派手な色味や柄物はせっかくのネイルアートをかすませてしまうため、黒や白、紺やチャコールなどのベーシックな色味のトップスを選ぶ方が多いようです。
【おすすめのトップスアイテム】
- Tシャツ
- ブラウス
- シャツ
- カットソー
- (羽織として)カーディガン
など
ボトムス(下)選びのポイントも、トップスとほぼ同様です。特にフットネイルの施術時は片膝を床につくため、膝の出るボトムスやスカートなどは不向きでしょう。素材もゴミやホコリの付きづらい、ナイロンのようなサラリとした生地感のものがおすすめです。
【おすすめのトップスアイテム】
- 黒のスラックス
- 落ち着いた色のテーパードパンツ
- 細身のアンクルパンツ
など
「髪型」は清潔感と、前髪が顔にかからない工夫を
ネイルは下を向いて施術するため、ゴムやピンで留めていないと長い前髪や後ろ髪が、目や手元にかかってしまいます。まとまりのない髪はネイルの邪魔になるだけでなく、お客様からルーズな印象を持たれてしまう可能性も。
髪が肩の高さまである方は後ろでまとめる、あるいはハーフアップなどにしても可愛いでしょう。また下を向いたときに前髪が目にかかってしまう方は、施術中だけピンで留める、あるいはコテで巻いてスプレーで固めるなどの方法がおすすめです。
【おすすめのヘアアイテム】
- アメピン
- ヘアゴム
- ヘアクリップ(バレッタ、バンスクリップ、バナナクリップなど)
- ヘアバンド
メイクはお店の雰囲気や客層に合っていればOK
メイクの濃さや色味は、店舗やお客さんの雰囲気にマッチしていることが重要です。
例えば目元を強調したがっつりメイクでも、サロンのコンセプトや客層が「ギャルっぽい派手な雰囲気」であれば問題ありません。一方で「客層も落ち着いた雰囲気の、隠れ家的なサロン」であれば、テイストに合致したナチュラルなメイクが好ましいでしょう。
また美容を扱う仕事だからこそ、スッピンに近いメイクではなく、常に「見られること」を意識した化粧を心がけることも大切です。
自身のネイルは、デザインを宣伝する最強のアイテム
自身のネイルは、お客様に対する「最も強力なアピール商材」です。いま自分が最もお客様におすすめしたいデザインを、率先してネイルに取り入れると良いでしょう。実際にスタッフのネイルを見て「わたしも同じのにして下さい」と指名注文されるお客様は、少なくありません。
また多くのお客様は3~4週間ごとのペースでネイルの交換に訪れます。お客様に毎回違うネイルデザインで接客するため、自身も約3週間のサイクルでネイルを付け替えるネイリストが多いようです。
ネイリストの服装事情!私服を選ぶ際に気をつけたいポイントは?
ネイリストが仕事着を選ぶ際に「これだけは押さえておきたい・気をつけたい」というポイントを4つご紹介します。
ポイント1 露出が多い・透けすぎるアイテムは避ける
露出の多い服装を、不快に感じられるお客様もいます。また胸元がざっくりあいた服装や肩出しのデザインも、場合によっては「だらしない」印象を与えるため注意が必要です。
またボトムスも膝がでるものは避け、丈の長いものを選ぶのが無難。
さらに夏場は透け感のあるトップスを選びがちですが、お客様に下着の形や色味が見えてしまうのはマナー違反です。汗をかきやすい季節こそ、生地感のしっかりした透け感のないアイテムを選ぶと良いでしょう。
ポイント2 高価すぎず、持ちの良いアイテムを選ぶ
ネイリストの衣服は消耗品です。施術中にポリッシュが付着する、ダストの粉が付いて白くなる等は日常茶飯事です。高価な服を買ってもすぐに傷んでしまうため、仕事着は予算を抑えつつきちんと見えるコストパフォマンスの良いアイテムを選ぶのがおすすめです。
ただしあまりに安いアイテムを選ぶと一度洗濯するとシワシワになってしまった、色あせてしまったなどの弊害があるため、注意しましょう。
ポイント3 ニットなど、毛がでるアイテムは避ける
衣服から飛んだ毛が、施術中のネイルに付着したら目も当てられませんよね。フワフワとした素材感のニットやセーターは女性らしく可愛らしいアイテムですが、ネイリストの現場には不向きです。
またニットによく見られる袖口の膨らんだデザインやフレアスタイルのものも、作業の邪魔になるので避けるのが無難でしょう。
ポイント4 汚れが付きづらい・目立ちづらいアイテムを選ぶ
先述したとおり、ネイリストの現場では毎日のように衣服がダストやポリッシュで汚れます。お客さんが途切れた合間にサッと水洗いや手で叩いて汚れが落ちる、サラリとした生地感のアイテムがおすすめです。
またブラウンやグレーなど落ち着いた色味を選ぶことで、不注意で飛んだ液剤や粉を目立ちづらくしてくれます。
ネイリストの仕事着コーディネートを紹介
「服選びで悩んでいる」「もっと服を工夫したい」というネイリストさんに向けて、おすすめのコーディネートをご紹介します。
白シャツ✖黒パンツの「カッチリ」コーデ
胸元まで閉じた白シャツと黒のボトムスの組み合わせは、お客様に清潔感ときちんとした印象を与えられるコーディネートです。ボトムスは綿ではなく、粉のつきづらいアイテムを選びましょう。また細身すぎるパンツはしゃがむ際に苦しいため、やや腰回りにゆとりがあると動きやすいのでおすすめです。
淡いナチュラルカラー✖「上品」で動きやすいコーディネート
仕事着では黒やネイビー、ブラウンなど、落ち着いた色味が多くなりがちです。淡いピンク色やアイボリー、くすみグレーなど上品な色味を取り入れることで、パッと明るく柔らかな印象をお客様に与えます。
またトップスの袖元がきゅっと絞られており、パンツもダボダボとしていないアンクル(足首)丈のアイテムを選んでいるのがポイント。キレイ目でありながら動きやすさも兼ね備えています。
黒のオールインワンコーデ
シンプルなトップスとボトムスになりがちな仕事着に変化を取り入れたいなら、オールインワンコーデはいかがでしょうか?素材やデザインに配慮すれば、カジュアルすぎることなく仕事着に活用できます。
ただし裾が開きすぎたものやダボッとしたフォルムのアイテムを選ぶと動きづらい、だらしないといった影響があるので注意しましょう。裾にかけてスリムになるデザインがおすすめです。
襟のあるブランシャツ✕白パンツのおしゃれコーデ
黒や白に加えて、ブラウンやオフホワイト、ネイビーなどの色味も、きっちりした印象を与えられるおすすめカラーです。これらの定番色はネイルの鮮やかさを邪魔することもないため、ファッションに取り入れやすいのが魅力です。
写真は黄色みの強いブラウンのシャツに、オフホワイトのパンツをあわせたおしゃれコーデです。襟付きのトップスを取り入れることで、カジュアルすぎる印象を防ぐことができています。
まとめ
ネイリストの服装事情というテーマで、現役ネイリストが実際に仕事着選びで気をつけているポイントや、サロンでの定番ファッションなどについてご紹介しました。
実際にサロンワークで私服選びに悩んでいる、あるいは現在サロン就職を目指しているネイリストの皆さんにとって、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
「ナチュラル・フィールド・サプライ」では、今回のようにネイリストが読んでためになるコラム記事を発信しています。ぜひそちらも覗いてみてくださいね。