ネイリストが知っておきたい衛生管理の基礎知識|コロナ禍で見直す感染症対策
コロナ禍でサロンの休業や顧客の減少にお悩みのネイリストさんは少なくないかと思います。
また、終息後、サロン業務を再開するにあたり、不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事ではネイルサロンで行う基本の衛生管理について簡単に紹介し、新型コロナウイルスなどの感染症対策のためにこれからプラスアルファで取り組むと良いことをいくつかご紹介します。
ネイリストが行う基本的な衛生管理
通常ネイリストに求められる衛生管理は、安心安全にネイルをするために必要な、基本的なものです。
対面や接触で感染する新型コロナウイルスなどの感染症対策というよりは、安全に薬剤を使い、爪の病気や体液などで感染する病気を防ぐための対策と言えるでしょう。
例えば次の4つ。
- 換気をしっかり行う
- ネイル前に手指の消毒を行う
- ネイル道具の消毒を行う
- ネイル道具は定期的に点検して正しく保管する
当たり前に行っていることかもしれませんが、今一度、手薄になっている部分がないか見直してみましょう。
実践方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
→ネイルの衛生管理 | セルフネイラーさんも実践してみよう
ネイルサロン衛生管理士資格を取得しておくという手も
「ネイルサロン衛生管理士資格」という衛生管理についての資格も存在します。
サロンを運営されている方など、お持ちの方も少なくないのではないでしょうか。
資格所持者がいるサロンについては、日本ネイリスト協会の認定サロン制度もあるので、認定を受けてみるのもいいかもしれません。
参考記事
→ネイルサロン衛生管理士はなぜ必要?| 独立するなら持っておきたい資格
新型コロナなどの感染症対策の例
ここでは、これから実施していきたい、ウイルスなどの感染症対策の方法をいくつか紹介します。
- 換気
- 飛沫対策
- 常時マスクをつける
- 手指の消毒
- 検温
それぞれ解説していきます。
【1】換気
ネイルサロンでは、もともと揮発した薬剤やダストが室内に充満しないように、換気をしっかり行うことが推奨されていますが、さらに風通しをよくする取り組みを行いましょう。
扉を常時解放したり、サーキュレーターを使用するなどはいかがでしょうか。
空気清浄機や、次亜塩素酸水を噴霧するディフューザーなどを導入しているところもあるようです。
【2】飛沫対策
ネイルの施術を行うにあたり、お客様と対面することは避けられません。
スーパーのレジなどで導入されているような、ビニールシートやアクリルパネルで仕切を作り、手だけ出してもらうようにするのがおすすめです。
また、横並びの座席が近いときは、1つ席を開けるなどの対策も行いましょう。
【3】常時マスクをつける
ダスト対策のために常日頃からマスクをつけているネイリストさんもいらっしゃるかもしれません。
それ以外の方もマスクをつけるようにして、お客様にもつけて来店していただくようにお願いするといいですね。
【4】手指・衣類の消毒
ネイルする前にネイリストもお客様も手指の消毒をもともと行いますよね。
施術前後以外にも、入り口にアルコール消毒を設置して、出入りの際に使ってもらうほか、衣類に使う次亜塩素酸水のスプレーなども用意しておくと良いでしょう。
手指消毒に関しては、頻度が高くなるので、保湿成分などが含まれた優しいものを用意しておくと、スタッフやお客様に喜んでいただけるかと思います。
ここで、乾燥を防ぐ消毒ジェルを紹介します。
エベクリーン60
(商品ページにリンクします)
アルコール濃度60%の消毒ジェルです。
さらっとした使用感で手指を洗浄し、潤いを与え乾燥から手肌を守ります。
サトウキビ由来植物性の成分で、アロエエキスも配合されています。
【5】検温
今までは少し体調が悪くても、「休むのは申し訳ない」と無理して働いていた方もいらっしゃるかもしれません。
出勤前に、検温し、熱があるときは無理せず休みましょう。
また、目立った不調がなくても、毎日検温することで、いち早く体調の変化に気づき、対策することができますので、習慣づけることもおすすめです。
サロンに体温計を置く場合は、非接触型のものが良いでしょう。
プラスアルファの衛生管理で安心なサロン作りを目指そう
お客様との対面・接触が避けられないネイルサロン。
しかし、基本的な衛生管理をしっかり行い、新型コロナウイルスなどの対策にも積極的に取り組むことで、感染リスクを下げることができます。
さらに、そういった取り組みを行なっていることをSNSやメルマガ、店頭などで周知することで、お客様に安心してご利用いただけるかと思います。
お客様だけでなく、働くスタッフの身を守ることにも繋がりますので、不十分な部分がないか今一度確認し、万全の対策をしていってくださいね。