ネイルマトリックスとは?| 自爪を作ってくれる大切な組織
数あるネイル専門用語の中に、“ネイルマトリックス”という言葉があります。
ネイルについて興味を持ち始めたばかりの方にとっては、聞きなじみのない言葉かもしれませんね。
しかし、ネイルに関する参考書では頻繁に出てくる、割と重要なワードです。
このネイルマトリックスについてきちんと知っておくと、自爪を強くしたり、ジェルネイルやポリッシュをキレイに仕上げたりすることに役立ちます。
そこで今回の記事では、意外と大切なネイルマトリックスの情報をお伝えしていきます。
ネイルマトリックスとは自爪を作る組織のこと
ネイルマトリックスは、日本語で「爪母(そうぼ)」と呼ばれます。
上の写真で赤丸で囲ってある辺り、自爪の根元の白い部分やその直下の皮膚組織が、ネイルマトリックスです。
ネイルマトリックスは剥き出しになっている訳ではなく、甘皮(キューティクル)に守られています。
“ネイルマトリックスが大事”だと先述したのは、ネイルマトリックスの役割が大きいことが理由です。
ネイルマトリックスの”マトリックス”には、日本語で「再生」という意味がありますが、その意味の通り、自爪を再生させる・新しく生やす役割を持ちます。
人間の爪が少しずつ伸びていくのは、このネイルマトリックスで細胞分裂がおき、新しい爪を根元から作ってくれているからなのです。
ネイルマトリックスが傷つくとどうなる?
新しい自爪を作る役割を持つネイルマトリックス。
そんなネイルマトリックスが傷ついたり、乾燥で荒れたりすると、以下のような悪影響が出ることが考えられます。
- デコボコの爪が生えてくる
- 自爪がゆがんで生えてくる …etc
他にも様々な悪影響が考えられますが、”自爪に対して良くない”という部分は共通しそうです。
ネイルマトリックスが傷つく原因
ネイルマトリックスが傷つく原因の1つは、そのままですが外傷(ケガ)です。
そしてもう1つ、ネイルマトリックスを傷つけてしまう原因が、間違った方法の甘皮ケアです。
ちなみに甘皮は、すべて処理すればいいというものではありません。甘皮を深追いしすぎてしまうと、爪の根元の皮膚が傷つき、痛みが出たり腫れたりします。
甘皮の下にあるネイルマトリックスにも、炎症の影響はあらわれるので、先に述べたような自爪トラブルを引き起こします。
ネイルマトリックスを健康に保つ方法
ネイルマトリックスを健康に保ち、強い自爪を作ってもらうためには、日頃のケアが大切です。
傷だけでなく、爪の根元の皮膚の乾燥も、ネイルマトリックスにとってはよくないので、ネイルクリームやネイルオイルで潤いを保つようにしましょう。
また、正しい甘皮ケアの方法を覚えることもポイントです。
甘皮を処理する前にはお湯でふやかし、力を入れすぎないように気を付けて、深追いはしないようにしましょう。
⇒ 甘皮の正しい処理方法を詳しく知りたい方はコチラ
※「甘皮の処理でキレイで健康なネイルを保つ方法」のコラムへ飛びます。
ジェルネイルをする人がネイルマトリックスを気にした方がいい理由
ネイルマトリックスを気遣うことは、ジェルネイルを楽しまれる方にとって、とても良いことです。
健やかな自爪がベースにあれば、ジェルネイルの持ちはよくなり、キレイに仕上がります。
ジェルネイルをよく行う方の場合、オフに使う溶剤でどうしても自爪が傷みがちなので、ネイルマトリックスを気遣って、常に強い爪が生えるようにしておきましょう。
ちなみに、ネイルマトリックスと同じくらい聞き馴染みのないネイル専門用語に、「ハイポニキウム」という言葉もあります。
実はこのハイポニキウムにも、ポリッシュ・ジェルネイルのキレイな仕上がりには欠かせない役割がありますので、気になる方はネイルマトリックスと合わせて調べてみてはどうでしょうか?
⇒ ハイポニキウムについて詳しく知りたい方はコチラ
※「ハイポニキウムとは?」のコラムへ飛びます。