二枚爪になりやすい3つの原因と6つの対策方法
自爪によくある悩みの1つに、「二枚爪」があります。別名では、爪甲層状(そうこうそうじょう)分裂症と呼ばれます。
二枚爪とは、”爪の薄皮がむける”ようなイメージで、爪の一部が剥がれ、爪が薄くなって割れやすくなったり、見た目もガタガタになってしまい、「汚い感じに見られてしまうのがイヤ」とお悩みの方が多いのではないでしょうか?
今回の記事では、二枚爪になりやすい原因と、二枚爪になりにくくするための対策(予防)方法について、説明します。
自爪の層の間に空気が入ってめくれるのが二枚爪
まず、二枚爪のメカニズムについて、簡単に説明しておきます。
爪は1枚でできているのではなく、3層構造になっており、爪の表面から、
- トッププレート(背爪)
- ミドルプレート(中爪)
- アンダープレート(腹爪)
というように分かれています。これら3層の爪が、”トッププレートとミドルプレート”の間ではがれたり、”ミドルプレートとアンダープレート”の間ではがれてしまうことを、二枚爪と呼びます。
※後者の方が、自爪が薄くなっているため、よくない状態です。
爪の断面から、先述した3つの層の間に空気が入り込んでしまい、空気が入ったところから爪の層がめくれあがってしまうことが、二枚爪と呼ばれる状態です。
よく似た言葉で「二重爪」があり、二枚爪と混同して使われることも多いですが、二重爪はどちらかというと”爪が2枚重なって伸びてしまう状態”のことを指すので、二枚爪が意味するところと若干違います。
二枚爪の主な3つの原因
二枚爪の原因として、主に下の3つの原因が考えられます。
- 外的衝撃
- 栄養不足
- 乾燥(水分不足)
1,外的衝撃 (または故意に爪を薄くめくってしまう)
二枚爪の原因として結構多いのは、外的な衝撃によるものです。
爪の先をどこかにぶつけてしまうことで、爪の層がはがれて二枚爪になってしまいます。
オフィスワークやピアノの先生など、日常的に爪の先を酷使する人は、二枚爪になりやすいです。
また、わずかなひび割れや、爪切り後の断面のガタついたところから、クセでついつい薄く爪をめくってしまう人もいます。
自分のクセをなかなか治せない子どものうちは、二枚爪になっていることも多いです。
2,栄養不足
爪は、皮膚が角質化したもので、タンパク質(ケラチン)が不足していると、どんどん弱ってしまいます。
栄養が偏っていると、肌荒れを起こしてしまいますが、それと同じような原理です。
爪がもろくなることで、1つ1つの層がはがれやすくなり、ちょっとした衝撃でもめくれてしまうことがあります。
タンパク質の不足以外にも、鉄分の不足、ビタミンの不足、ミネラルの不足なども、二枚爪の原因として考えられます。
3,乾燥(水分不足)
爪の乾燥も、二枚爪になりやすい原因の1つです。
例えば除光液を使いすぎたり、水仕事を毎日行っていたりすると、爪の水分を保つはたらきを持つ脂質が減り(脱脂)、爪が乾燥してしまいます。
爪が乾燥すると、ヒビ割れが起きやすくなり、そのヒビ割れた部分から、爪の層がめくれて二枚爪の状態になってしまいます。
二枚爪になりにくい爪を作るための6つの方法
二枚爪の原因の1つに、外的衝撃があるかぎり、二枚爪を完全に予防する方法はありません。
しかし、衝撃に耐えやすくなる爪(層がはがれにくくなる爪)を作ることなら、可能です。
二枚爪になりにくい爪を作るために必要なことは、次の6つです。
- 1,ストレングスナーで自爪の補強をはじめる
- 2,脱脂・水分不足を防ぐための保湿ケアをはじめる
- 3,爪切りでバチバチ爪を切らない
- 4,取れかけのジェルネイルを無理やり剥がさない
- 5,除光液を使いすぎない
- 6,タンパク質、ミネラル、亜鉛、ビタミンを摂る
1,ストレングスナーで自爪の補強をはじめる
各メーカーから、ストレングスナーという自爪を補強するためのアイテムが販売されています。
成分は各メーカーによりますが、自爪をいたわるトリートメント的な成分が含まれていることが特長で、爪が割れやすい人や二枚爪になりやすい人に適したアイテムです。
軽い衝撃から爪の表面を守り、脱脂や水分不足を抑え、爪がめくれてペラペラに薄くなってしまうことを抑える効果があります。
2,脱脂・水分不足を防ぐための保湿ケアをはじめる
爪の表面からの脱脂・水分不足を防ぐためには、保湿ケアを行うことが有効です。
として販売されているものを、使うといいでしょう。
特に、ポリッシュやジェルネイルをオフしたあとは乾燥しがちですので、次のネイルをすぐにしないときは、しばらく集中的にケアを行うと二枚爪の予防に効果的です。
3,爪切りでバチバチ爪を切らない
自爪を伸ばしすぎないように切ることは、自爪が折れることを防ぐために必要なことですが、爪切りでバチバチと切ってしまうと、爪の断面がガタつきめくれやすいです。
特に、幅の広い爪(足の親指の爪など)を、爪切りでバチンと切ると、爪の両端にストレスがかかり、ヒビが入りやすいです。
そのストレスポイントから、爪がはがれてしまうことが多いので、爪切りの後は断面をネイルファイルで整え、なめらかにする工夫を行いましょう。
4,取れかけのジェルネイルを無理やり剥がさない
ジェルネイルのオフの仕方で、自爪の傷み方は変わってきます。
ネイルサロンで雑にジェルネイルをオフされることはないかと思いますが、セルフでジェルネイルのオフを行う場合、急いでいると雑になってしまうこともあるかもしれません。
特に、オフ途中のジェルネイルが取れそうだからといって、力任せにはがしてしまうのは、爪がめくれる大きな原因となります。
ジェルネイルのオフを丁寧に行う事が、自爪を傷めないカギとなります。
セルフでジェルネイルをオフする方法についてまとめた記事もありますので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。
→ セルフでジェルネイルをキレイにオフするやり方
5,除光液を使いすぎない
ジェルネイルの溶剤だけではなく、ポリッシュ(マニキュア)の除光液を使いすぎないことも、二枚爪を起こしにくくするためには必要です。
1週間に1回程度ならそこまで影響はないかと思いますが、「毎日ポリッシュの色を塗り替える!」というような除光液の使いすぎはNGです。
自分の爪を見て、「何となく薄くなってきたかな?」「縦にスジが見えてきたかな?」と思ったら、少しネイルアートをお休みし、自爪をケアする期間を作った方がいいかもしれません。
また、自爪へのダメージが気になる方は、「低刺激タイプ」「マイルドタイプ」と書かれている除光液を選ぶことがオススメです。
6,タンパク質、ミネラル、亜鉛、ビタミンを摂る
層と層の間がはがれにくい、強い爪を作るためには、タンパク質・ミネラル・亜鉛・ビタミンを意識的に摂ることが大切です。
どんな食べ物を食べると効果的なのかなど、詳しいことは別の記事に記載しておりますので、気になる方は合わせてご覧ください。
→ 簡単に自爪を強くする5つの方法 ~割れにくくキレイな自爪にするコツ~
二枚爪にしてしまう”クセ”がある人はネイルアートをして抑えることがオススメ
先述しましたが、二枚爪はいつの間にかなってしまうだけではなく、「ちょっとガタガタしたところからついついめくってしまう」という人も中にはいるかと思います。
本来ジェルネイルやポリッシュのやりすぎは、爪を傷める原因になりますが、ガタガタの爪をペラッとめくってしまうクセがある人は、ネイルアートをすることで、爪をめくってしまうクセをおさえることができます。
これは、爪を噛んでしまうクセがある人にも有効な手段です。
<関連記事>
→ ネイルポリッシュで爪を噛む癖を治す方法
二枚爪は、1度キレイになっても何度も繰り返しやすいトラブルなので、その場しのぎのケアだけではなく、自爪を強くし、爪先に負担をかけすぎないように意識することが必要です。
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