ネイル検定用アームレストの役割と選び方
一般の方は「アームレスト」というと、車や飛行機の腕置きを連想されるかもしれませんが、ネイリストを志されている方や、現状ネイリストの方が思い浮かべるのは、“小さい枕のような形をした、お客様(ネイル検定のモデル)用の腕置き”ですよね。
そこで今回の記事では、ネイル検定で使うアームレストの役割や必要性、ネイル検定に適したアームレストの選び方について、お伝えしていきます。
ネイリストが使うアームレストの役割
まずは簡単に、ネイリストが使うアームレストの役割を簡単に説明しておきましょう。
アームレストは、自分(ネイリスト)は使うものではなく、お客様(ネイルを施す相手)が使うものです。
ネイルアートを施すために、お客様には長時間手を差し出していただきますが、その間ずっと硬いテーブルに手を直置きでは、お客様の腕が疲れてしまいます。
また、高さや大きさの合うアームレストを選ぶことによって、ジェルネイルアートが描きやすくなります。
お客様の腕の負担を軽減するためにも、ジェルネイルアートの精度を上げるためにも、アームレストがあると言えるでしょう。
ネイル検定にアームレストは必要なの?
さて、プロのネイリストが受けておくべきネイル検定には、アームレストは必携なのでしょうか?
まずネイリストが受ける主な検定には、下記3種類があります。
- JNAジェルネイル技能検定試験
- JNECネイリスト技能検定試験
- I-NAIL-A(INA)検定試験
※各コラムページへリンクします。
上記3種の試験では、正確なテーブルセッティングも審査の対象となり、所定の位置にアームレストを置くことが必要です。
ただし検定によっては、清潔なタオルをくるんで作った自前のアームレストや、硬化用ライトを代用できる場合もあります。
アームレストそのものが重要というよりは、”ネイル検定のモデルが楽に腕をおける場所を作れているかどうか”が重要なようです。
ただ、実際にアームレストの代用品を使用してネイル検定を受けた経験がある方は、「ちゃんとしたアームレストを用意した方がやりやすい」と言うことが多いです。
(特に、硬化用ライトをアームレスト代わりにすると、ネイルアートがやりづらかったという意見が目立ちました。)
また、ネイル検定の種類によってはアームレストの代用が禁止されています。
アームレストが原因の減点や失格が不安な方は、きちんとしたアームレストを用意した方がいいでしょう。
楽天の通販サイトを見ていると、600円~2,000円くらいでアームレストが売られていました。
ネイル検定の種類により違うアームレストの使い方・選び方
受験するネイル検定の種類によって、アームレスト代わりにタオル等を使用しても良かったり、逆に代用が認められていなかったりすることは先述しました。
では具体的にどのような違いがあるのか、2018年10月現在、各ネイル検定の試験要項で確認できるものから例を挙げてみましょう。
JNECはタオルを巻かなくてもいい、INAはタオルを巻かなくてはいけない
JNECのネイル検定では、「アームレストに必ずしもタオルを巻く必要はない」とされています。
清潔なアームレストであれば、そのまま使用してもよいということです。
しかし一方、I-NAIL-A(INA)のネイル検定では、「アームレストには必ず白無地のタオルを巻くこと」と、しっかり指定があります。
JNAはライトの代用が可能、INAはライトの代用が不可
JNAのネイル検定では、「アームレスト代わりに硬化用ライトを使用してもよく、その場合アームレストは用意しなくてもよい」とされています。
しかし、I-NAIL-A(INA)のネイル検定では、「アームレストを硬化用ライトで代用することは禁止」とされています。
アームレストに関わらず、I-NAIL-A(INA)のネイル検定は、比較的持ち物やテーブルセッティング、服装に関する規定が厳しいイメージがあります。
とはいえ、どのネイル検定を受けるにせよ、試験要項を見て持ち物を確認することは必須です。
アームレストにおいては、「代用を考えずに、ちゃんとアームレストとして販売されているものを準備して、白無地の清潔なタオルで巻く」ことが1番の安全策と言えそうです。
ネイル検定用のアームレストを選ぶ・作る時の注意点
最後に、ネイル検定用のアームレストを選んだり、作ったり、セッティングする際の注意点をお伝えします。
1つめの注意点は、アームレストも巻くタオルも、柄物を選ばないことです。
これは検定中、デザインのカンニングと見なされて、減点対象になる可能性があるためです。
もう1つの注意点は、手作りアームレストのタオルや、アームレストの外側に巻くタオルには、ボロボロのタオルを使用しないことです。
衛生面から減点される可能性があるほか、けばだって舞ったタオルの繊維がネイルに付着してしまった場合、取り除くのに余計な時間を割かなくてはいけないからです。
できれば、ネイル検定のために新品のタオルを用意することが望ましいですね。
2018年10月現在、当社でのアームレストのお取り扱いはないのですが、アームレスト選びの参考になれば幸いです。
今後アームレストが販売されましたら、当社ホームページにてお伝えいたします。