ネイル検定のモデルにはどんな人を選べばいいの?
ネイル検定は、受検者1人で行うものではありません。
受検者1人モデル1人の計2名で試験に参加して、受検者はモデルの爪にそれぞれの試験の課題をほどこします。
そのため、ネイル検定にはモデルの準備が必要不可欠なのです。
モデルの選択は受検者の自由ですが、自由であるがゆえに「どんな人にモデルをお願いすればいいのかな?」と悩まれることもあるかもしれません。
そこで今回の記事では、ネイル検定のモデルの選び方について、参考になるお話をしたいと思います。
ネイル検定のモデルの選び方
ネイル検定のモデルは、「とにかく相性が大事」と言われる方が多いようです。
性格的な相性ではなく(もちろん、気を遣いすぎない間柄が楽だとは思いますが)、自分の施術とモデルの爪の相性が、それにあたります。
要は、自分がやりやすいかどうか、キレイに仕上げやすいなと思えるかどうかが、モデル選びの最優先事項となります。爪の面積が大きい=試験で高得点で取れるというわけではありません。
とはいえ、やはりネイルアートに向いている爪というものがあるのも事実です。
以下の項目を、目安にしてみてください。
~ネイル試験のモデルにするならこんな人?~
- 自爪(何もしていない状態)でキレイな方
- 爪が健康で丈夫な方
- 爪を横から見た時にカーブがキレイな方(キツすぎず、平坦すぎず)
基本的には、モデルになる方のお仕事など、環境を考慮する必要があります。
例えば、飲食店勤務をされている方は、爪を短く切り続ける必要があるのでネイルアートの練習台および検定試験のモデルには向いていないと考えられます。
また、手が荒れてしまう仕事(美容師など)についていて、現在手や爪に疾患がある方も、ネイル検定のモデルには選べません。後でも述べますが、モデルの爪および爪周りの皮膚に疾患があると、そもそも試験を受けることができないためです。
自爪の長さをある程度伸ばせる環境にあり、自爪が健康で丈夫な方が、ネイル検定のモデルとして選べます。
さらに、モデルの年齢制限もあるので、各試験の試験概要を見て、きちんと確認しておきましょう。
→ JNAジェルネイル技能検定初級・中級・上級 試験要項
→ JNECネイリスト技能検定3級 試験要項
ネイル検定のモデルにしてもらう協力
「実際に、ネイル検定のモデルには何を頼めばいいのだろう?」と悩む方もいらっしゃるでしょう。
ネイル検定は各会場でしか受けられませんので、まずはネイル検定当日の予定を空けてもらうことが必須です。
受けるネイル検定の種類にもよりますが、ほぼ丸1日、付き合ってもらうことを伝える必要があります。
また、ネイル検定試験当日までの間、できれば何回か練習に協力してもらうのがいいでしょう。
相手にも都合があり、そう頻繁に練習に誘っては負担になってしまうので配慮は必要ですが、ぶっつけ本番ではなく、試験と同じ爪で同じように、受ける課題の練習をしておくことが理想です。
そういう意味では、家族と同居している場合、姉や妹、お母さんに協力してもらうのもいいかもしれません。
ネイル検定のモデルの爪にトラブルがあった場合の対処
先程も述べましたが、ネイル検定のモデルとなる人物の爪や、爪周りの皮膚に疾患がある場合、そのモデルを起用してのネイル検定の受験は認められません。
2017年11月現在、JNA・JNEC・INAのネイル検定の試験概要で、その旨が明記されています。
「これくらいは大丈夫?」と思うかもしれませんが、試験官が「疑いアリ」と判断した場合は失格となってしまうので、どんな疾患でもやめておいたほうがいいでしょう。
また、爪が割れて出血している、爪周りの皮膚に傷がある、といったこと以外に、モデル自身の急な予定変更の可能性も十分あり得ます。
そのため、何かトラブルがあったときのために、たった1人だけモデルを決めるのではなく、代わりにも対応できそうな1~2人に声をかけておくといいでしょう。
いわゆるドタキャンになってしまうと、代わりのモデルの予定調整がきかないことが多いと思われますので、何かあったらすぐに連絡をしてもらうように、頼んでおいたほうがいいです。
それでもどうしようもないケースがあるかもしれませんが、その時はまた機会を改めましょう。けっして、モデルさんを責めることのないように!
ちなみにモデルの遅刻があっても、当然試験は受けられず失格となってしまうので、不安な方は現地(会場)集合ではなく、どこかで待ち合わせをして一緒に行くように、決めておくといいです。
親しい中でも礼儀あり! モデルへの感謝の気持ちは忘れずに
何だかんだといって、ネイル検定のモデルを頼むのは親しい友人・家族であることが多いのではないでしょうか?
お礼の形は人それぞれだと思いますが、とにかく感謝の気持ちを忘れないことは大切です。
ネイル検定を引き受けてくれた人たちは、自分のお休みをほぼ1日使って協力してくれるわけですし、ネイル検定の結果次第によっては、繰り返しお願いすることもあるはずです。
また、「ケガをしてはいけないなぁ」と、気を遣ってくれているかもしれません。
自分のネイル検定試験の緊張で、いっぱいいっぱいになることもあるかもしれませんが、今1度、モデルを引き受けてくれる人の気持ちも考えましょう。
スクールのクラスメイト・家族・親友から条件に合うモデルを探してみよう!
以上、ネイル検定で協力してもらうモデルの選び方についてのお話でした。
- 手を酷使しない仕事の人
- 自爪をある程度のばせる仕事の人
- 自爪が大きすぎず、小さすぎない人
- 自爪のカーブがきつすぎず、ゆるすぎない人
- 爪や爪の周りの皮膚に疾患が無い人
- ネイル検定の当日、1日予定を空けられる人
上記のような条件に加え、練習の時間にも協力してくれそうな人、時間をキッチリ守れる人、などを候補に入れるといいです。
また、モデルを1人だけ決めるのではなく、何かあった時のために、1~2人くらい代わりになってくれそうな人に声掛けをしておいた方が、安心かと思われます。
スクール生ならクラスメイト、全体的には同居している家族や、長年仲の良い友人に、ネイル検定のモデルをお願いするのがいいのではないでしょうか?
そして先述したように、協力してくれたモデルには、感謝の気持ちを忘れずに。
親しい仲でも礼儀は必要ですから、自分なりの形でお礼をすることを心がけましょうね!